2007.01.29 Mon
兎に角(YAS-KAZ)
とても驚きました。随分前から閉鎖状態だったYAS-KAZさん(以下敬称略)のサイトがいつの間にか復活していたものですから。しかも新作が昨年11月に発売されていたとは!たまにチェックしないとだめですねえ。YAS-KAZの音楽は、山海塾の「縄文頌」( 旧記事 )で知ってこの打楽器の調べ、リズムにはかなり嵌まり込みました。打楽器と一口に言っても色々あるのですが、バリ島での暮らしの経験もあって民族楽器はじめ、様々な楽器を使い分けます。
このアルバムは、もう「縄文頌」をさらにパワーアップ。ゲストの演奏(の使い方)が素晴らしいのと、打楽器と他の楽器(特にギター)とのバランスが絶妙によくなってるんですね。広がりが出たというか、本人が寄せてる言葉にあるように「伸び縮みする自在なリズムと呼吸」「ミニマルな様式とマキシマムな音の空間」がここにあります。(「縄文頌」のような)打楽器演奏だけ聴きたいという欲求もあるのですが、そうも行かないんですよね、きっと。それでも全体的な色彩感がYAS-KAZワールドそのものなので十二分に満足できます。

久々にYAS-KAZの素晴らしい音楽に出会えたので、解説までいかないですがそれぞれの曲にコメントを。長文になりますがm(__)m
■1 バブルクンドあるいは黄漢奇聞 稲垣足穂に捧ぐ
トランペット:五十嵐一生、ピアノ:近藤和明
一瞬マイルスデイヴィスかあ?と思わせるようなジャズなので少しばかりたじろいでしまったのですが、ベース奏者がクレジットされていないところをみるとベースっぽい音はパーカッションが担当してるんですね。実にかっこいい!バックの音も中近東あたりを思わせ、煌びやか!大学時代の知り合いが稲垣足穂の大ファンで、その影響から「一千一秒物語」を読んだことがあるのですが(詳しい内容は忘れてしまった、久々もう一度読みたいなあ)イメージ的にぴったり。
■2 弓と竪琴 オクタヴィオ・パスに捧ぐ
ボーカル・詩:MONDAY満ちる
奥深いジャングル(!)の雰囲気が漂います。「縄文頌」の楽曲に一番近い感じかなあ、と思うもすぐにMONDAY満ちるの語りが始まります。そして歌へ。何処かへ誘われるような歌声。MONDAY満ちる初めて知りました。お母さんが秋吉敏子さんで、アルバムも多数ありかなり活動されているようです。オクタヴィオ・パスは、メキシコの詩人であり評論家(ノーベル賞作家)。「弓と竪琴」は彼の作品。
■3 VERA(ヴェラ) ヴィリエ・ド・リラダンに捧ぐ
フレットレスベース:渡辺建
ゆったりとしたテンポで始まり、フレットレスベースが静かにメロディーを弾く。ヴィリエ・ド・リラダンはフランスの小説家・詩人、「アンドロイド」という言葉を最初に使った人。それにしても、関係あるのかないのか、つくづくジャコって偉大だなあと(最近ウエザーリポートばかり聴いているのでそう思わずにいられませんでした)。
■4 裸の王様 坂道にて転ぶの巻(東洋編)
バスクラリネット:坂田明、ギター:今堀恒雄
バリのガムランで使う楽器を使ってるんでしょうか、高い音の笛のような音は一体なんだろう(まさかシンセ)?タイトル通りの雰囲気を醸し出しています。ゆっくりと進む王様の隊列、突如王様が転んじゃう。途中からリズムが一転して、坂田明のクラリネットやエレキギターの音が絡むあたり面白いですね。そしてまた元のリズムに戻るわけですが・・・
■5 雪の鞘から氷の剣 土方巽に捧ぐ
ギター:今堀恒雄
暗黒舞踏の創始者と呼ばれる「土方巽」に捧げられています。山海塾もその流れを汲んでいるわけだけど、「舞踏」と「音楽」の密接な関わり方を調べれると何か面白いことが発見できそう。もともと舞踏も音楽も同じところから始まったものじゃないかと。絵や文字はある意味「伝えること」に重要な意味があるけど、舞踏や音楽はもっと「謳歌する」にちかいものがあるような。
■6 組曲:うさぎとかめに関する驚くべき真相 ロード・ダンセイニに捧ぐ
ギター:今堀恒雄、アナログシンセ:清水一登
後半2曲は大作です。この曲は約15分、次の曲が19分。でも飽きさせません。特にこの曲は次々に展開していくので(組曲だし)、リズムもそうだけど「音」が面白くて。ギターもエイドリアンブリューばりにエフェクトが利いています。うさぎとかめの競争を実況中継しているような感じで曲も進んでいくのが、なんともおかしくて微笑ましい。イメージを掻き立てます。ロード・ダンセイニは、アイルランド出身のファンタジー小説家、詩人、戯曲家。
■7 WADJI 2nd Theme “DAWN CHILD”MOMO 2003 (*Live in Moscow 2003)
ソプラノサックス:白尾泰久、ギター:本間芳伸
TERO SAARINEN COMPANYというダンスグループとYAS-KAZユニットとのコラボレーション(LIVE)。子供の叫び(泣声?)で始まる後半部は、山海塾の「卵熱」の感動のフィナーレを思い出させます(「コホー彼方へ」)。
ジャケットもなかなかよくて、こういうアルバムがもっと評価されれば(というかもっと多くの人が聴いてくれれば)と思わずにはいられません。
■YAS-KAZ公式サイト
http://www.yas-kaz.com/ja.htm
■「兎に角」通販サイト
http://recording.shop-pro.jp/?pid=2551330
このアルバムは、もう「縄文頌」をさらにパワーアップ。ゲストの演奏(の使い方)が素晴らしいのと、打楽器と他の楽器(特にギター)とのバランスが絶妙によくなってるんですね。広がりが出たというか、本人が寄せてる言葉にあるように「伸び縮みする自在なリズムと呼吸」「ミニマルな様式とマキシマムな音の空間」がここにあります。(「縄文頌」のような)打楽器演奏だけ聴きたいという欲求もあるのですが、そうも行かないんですよね、きっと。それでも全体的な色彩感がYAS-KAZワールドそのものなので十二分に満足できます。

久々にYAS-KAZの素晴らしい音楽に出会えたので、解説までいかないですがそれぞれの曲にコメントを。長文になりますがm(__)m
■1 バブルクンドあるいは黄漢奇聞 稲垣足穂に捧ぐ
トランペット:五十嵐一生、ピアノ:近藤和明
一瞬マイルスデイヴィスかあ?と思わせるようなジャズなので少しばかりたじろいでしまったのですが、ベース奏者がクレジットされていないところをみるとベースっぽい音はパーカッションが担当してるんですね。実にかっこいい!バックの音も中近東あたりを思わせ、煌びやか!大学時代の知り合いが稲垣足穂の大ファンで、その影響から「一千一秒物語」を読んだことがあるのですが(詳しい内容は忘れてしまった、久々もう一度読みたいなあ)イメージ的にぴったり。
■2 弓と竪琴 オクタヴィオ・パスに捧ぐ
ボーカル・詩:MONDAY満ちる
奥深いジャングル(!)の雰囲気が漂います。「縄文頌」の楽曲に一番近い感じかなあ、と思うもすぐにMONDAY満ちるの語りが始まります。そして歌へ。何処かへ誘われるような歌声。MONDAY満ちる初めて知りました。お母さんが秋吉敏子さんで、アルバムも多数ありかなり活動されているようです。オクタヴィオ・パスは、メキシコの詩人であり評論家(ノーベル賞作家)。「弓と竪琴」は彼の作品。
■3 VERA(ヴェラ) ヴィリエ・ド・リラダンに捧ぐ
フレットレスベース:渡辺建
ゆったりとしたテンポで始まり、フレットレスベースが静かにメロディーを弾く。ヴィリエ・ド・リラダンはフランスの小説家・詩人、「アンドロイド」という言葉を最初に使った人。それにしても、関係あるのかないのか、つくづくジャコって偉大だなあと(最近ウエザーリポートばかり聴いているのでそう思わずにいられませんでした)。
■4 裸の王様 坂道にて転ぶの巻(東洋編)
バスクラリネット:坂田明、ギター:今堀恒雄
バリのガムランで使う楽器を使ってるんでしょうか、高い音の笛のような音は一体なんだろう(まさかシンセ)?タイトル通りの雰囲気を醸し出しています。ゆっくりと進む王様の隊列、突如王様が転んじゃう。途中からリズムが一転して、坂田明のクラリネットやエレキギターの音が絡むあたり面白いですね。そしてまた元のリズムに戻るわけですが・・・
■5 雪の鞘から氷の剣 土方巽に捧ぐ
ギター:今堀恒雄
暗黒舞踏の創始者と呼ばれる「土方巽」に捧げられています。山海塾もその流れを汲んでいるわけだけど、「舞踏」と「音楽」の密接な関わり方を調べれると何か面白いことが発見できそう。もともと舞踏も音楽も同じところから始まったものじゃないかと。絵や文字はある意味「伝えること」に重要な意味があるけど、舞踏や音楽はもっと「謳歌する」にちかいものがあるような。
■6 組曲:うさぎとかめに関する驚くべき真相 ロード・ダンセイニに捧ぐ
ギター:今堀恒雄、アナログシンセ:清水一登
後半2曲は大作です。この曲は約15分、次の曲が19分。でも飽きさせません。特にこの曲は次々に展開していくので(組曲だし)、リズムもそうだけど「音」が面白くて。ギターもエイドリアンブリューばりにエフェクトが利いています。うさぎとかめの競争を実況中継しているような感じで曲も進んでいくのが、なんともおかしくて微笑ましい。イメージを掻き立てます。ロード・ダンセイニは、アイルランド出身のファンタジー小説家、詩人、戯曲家。
■7 WADJI 2nd Theme “DAWN CHILD”MOMO 2003 (*Live in Moscow 2003)
ソプラノサックス:白尾泰久、ギター:本間芳伸
TERO SAARINEN COMPANYというダンスグループとYAS-KAZユニットとのコラボレーション(LIVE)。子供の叫び(泣声?)で始まる後半部は、山海塾の「卵熱」の感動のフィナーレを思い出させます(「コホー彼方へ」)。
ジャケットもなかなかよくて、こういうアルバムがもっと評価されれば(というかもっと多くの人が聴いてくれれば)と思わずにはいられません。
■YAS-KAZ公式サイト
http://www.yas-kaz.com/ja.htm
■「兎に角」通販サイト
http://recording.shop-pro.jp/?pid=2551330
| 山海塾 | 23:51 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑



